昔を振り返り、当時使用していた道具(ツール)類と増え続ける外部メモリ容量単位長を々と書いてみました。
『デザインの仕事のアナログ時代を思い出す。
当時の道具類を列記すると、烏口、丸ペン、オイル砥石、面相筆、平筆、ポスターカラー、カラーマーカー、ロットリング、ペーパーセメント、ラバークリーナー、シンナーディスペンサー、ピンセット、カッター、カッターマット。
ドラフター、コンパス、デバイダーコンパス、計算尺、T定規、三角定規、雲形定規、楕円定規、円定規、製図用ステッドラーシャーペン、MONO消しゴム、羽ばたき、トレスコープ、紙焼き機、ライトボックス、ジアゾコピー機、カラーコピー機、クイックコピー、イロック、トレーシングペーパーや、ドローイングパッド、版下用台紙、パントーン、インレタ、スクリーントーン。
中古の写植機SPICA、外注先の写植機はSK3RYとPAVOだった。最終的に電算写植出力となる。
Q数指定や、活字の場合は号やポイント指定、DIC色見本帳、CMYK色見本帳、赤のサインペンや色鉛筆も必須であった。
ワードプロセッサーは東芝RUPOから、キャノワードに。
20代のデザイナーたちは、恐らく知る由もないでしょう。
最初に触ったPCが、日立パーソナルコンピュータ「ベーシックマスター レベル3」。
その後NECのPC9801を購入したが、OSはマイクロソフトMS-DOS3.3B。
組み込まれていたWindowsのバージョンは2.1でした。
5インチのフロッピーディスク2ドライブと20MB(メガバイト)。当時は1MBが大凡1万円。
ドットインパクトプリンターのセットで100万円を超えた。
しかし、仕事では全く使えず、伝票発行やデータベースの作成の事務処理に用いる。
昔、1GB(ギガバイト)のHDが100万円で売り出されていたのが懐かしい。
当時は電話回線を使ったパソコン通信。
今日デジタル化され、通信容量やスピードが大幅にアップして、大量のデータを送受信できるようになったが、当時はアナログ通信で「ピーヒョロロ」の時代。
転送するにも時間が掛かり、ISDN回線を引いて時間短縮を目指したものです。
その後、Appleのマッキントッシュを見てカルチャーショックを受け、「SE」「IIci」、レーザーモノクロPSプリンターや、19インチモニタ、1670万色を出すグラフィックボード、スキャナー、HDの1セットで800万円の先行投資。
当時のApplePCは非常に高価なものでした。
しかし、先駆けて使っていたこともあり、すぐに元が取れたという良き時代。
IllustratorとPhotoshopを駆使するDTPの時代が始まり、文字や画像を拡大縮小するという「技術」は、PCとソフトがあれば誰にでもできる「操作」に置き換わる。
その後、社員の数だけ台数を増やし続け「Quadra 950」「Performa」「Power Macintosh7220」「Power Mac G4」「PowerBook G4」「Macbook Pro」と変遷。
Windowsも95から98、Millenniumu Edition、XP、Vista、7、8,現在の10まで、随分と買い換えました。
PCもプリンターも昔とは様変わりして、外部記憶媒体(リムーバブルメディア)も、カセットテープ、FD(フロッピーディスク)、MO、USBフラッシュメモリ、CD-ROM、DVD、Blu-ray Disc、大容量HD、SSDと変遷し、容量が増えるに付け価格も安くなった。
現在では1000GB=1TB(テラバイト)になり、内蔵されているHDDの主流になっている。外部HDはチェーン方式で、いくらでも増やせる。
そして、
1000TBは1PB(ペタバイト)、
1000PB=1EB(エクサバイト)、
1000EB=1ZB(ゼタバイト)
こうなるとゼタバイトは、世界中に散りばめられた無数の砂粒の数に匹敵。
そして最後の単位が1000EB=1YB(ヨタバイト)、
一、十、百、千、万、億、兆、京(けい)、垓(がい)、秭(じょ)の「秭」。
バイトで表すと、1,000,000,000,000,000,000,000,000となる。
想像を絶する容量になり、ヨタヨタしておれません。
蛇足だが、秭(じょ)の上の単位は、穰(じょう) 、溝(こう)、 澗(かん)、 正(せい)、 載(さい)、 極(ごく)、 恒河沙(ごうがしゃ)、 阿僧祇(あそうぎ)、 那由他(なゆた)、 不可思議(ふかしぎ) 無量大数(むりょうたいすう)」
単位が仏教の教えに近くなるのは、何故か?
グラフィックデザイナーのアナログ時代の話しでしたが、記載漏れがあれば突っ込みを入れていただければ有り難い!』
今残っているアナログ時代のツールは、カッターとカッターマットのみ。
現在の道具。
PCは、「Power Mac G4」(古い書体が多く入っているため)。
「Macbook Pro」「Macbook Air」「Windows10」とスキャナー、デジカメ、カラープリンターで仕事をしている。
殆どPCを用いていますが、世の中本当に変わりましたよ!
画像はペーパーセメントとディスペンサー、シンナーディスペンサー。
昔は切った貼ったの世界でしたが、この道具もいつの間にか消えていました。